COVID-19

 

研究者のみなさまへ

 

現在進行中のパンデミックとの世界的な戦いをリードする皆様の継続的な努力に敬意を表します。Twist Bioscience(以下、Twist)は、SARS-CoV-2研究の様々なツールを開発し、研究者の皆様をサポートするためにできる限りのことを続けて参ります。

 

2021年1月、Twistは英国で確認された変異株に対するSARS-CoV-2合成コントロールの出荷を開始しました。

2020年3月、Twistは、SARS-CoV-2アッセイに利用可能な次世代シーケンス(NGS)および逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)アッセイの開発のためのポジティブコントロールとして、武漢型およびオーストラリア型のSARS-CoV-2合成RNAコントロールの発売を開始しました。その後、日本の横浜で確認された変異株、2020年後半には、世界の多くの地域で支配的となったD614G型、スパイクタンパク質のバリアント株に対する変異型のコントロールを追加しました。2021年に入り、英国で確認された変異株を含む新しいSARS-CoV-2合成RNAコントロールの出荷を開始、現在までに15種類の変異型コントロールを提供しています。引き続き、新たなコントロールの開発を進めています。

Twist合成SARS-CoV-2 RNAコントロールは、Twist社の遺伝子断片から生成され、ウイルスゲノムを99.9%以上カバーします。これらのコントロールはRT-PCRとNGSのアッセイの両方で使用でき、株の病原性と伝播に関する研究を継続的に行うことを可能にします 。いずれのSARS-CoV-2バリアント型においても「生きたウイルス」 のコントロールを使用する場合には危険な可能性があるため、合成コントロールが研究や診断検査に対する強力で安全な品質管理の代替手段となります。

ヒトの広範な呼吸器系疾患に関連する、13種類の呼吸系ウイルス合成コントロールも提供しています。ご要望に応じてカスタマイズされた合成ウイルスコントロールもご利用いただけます。これらの取り組みにより、SARS-CoV-2やその他の呼吸器病原体のために広く使用されている合成ウイルスコントロールを含む、当社の製品のいくつかを使用して、研究ワークフローを簡素化したいと考えています。当社のすべての合成SARS-CoV-2 RNA コントロールの詳細については、こちらの感染症関連ツールのページを参照してください。様々な合成ウイルスコントロールの製品のアップデートやトピックス提供を配信するための登録を受付中です:https://twistbioscience.yokohama/register

 

2021年1月8日、WHO(世界保健機関)は「Genomic sequencing of SARS-CoV-2 – A guide to implementation for maximum impact on public health(SARS-CoV-2のゲノム配列決定 – 公衆衛生への影響を最大化するための実施ガイド)」を発表しました。

このガイドラインは、Twistが提供するキャプチャベースのNGSアプローチが、アンプリコンベースのNGSアプローチよりもどのように優れているかについての示唆を含むものとなります。キャプチャベースのNGSは、プローブ配列に対して10〜20%の配列の違いがあっても機能します。この値は、PCRによるアンプリコンベースのNGSが変異に対して許容できるミスマッチよりも遥かに高く、多くの変異が導入されているウイルスに対し有利な方法です。キャプチャベースのNGSを、比較的多様性の高いSARS-CoV-2配列の濃縮のために首尾よく用いることができます。実施ガイドのハイライトについては、こちらのトピックスをご覧ください。

TwistのNGSツールは、最高のカバレッジ均一性を達成し、高いコストパフォーマンスを実現しています。単独で、またはソフトウエア解析を含めたSARS-CoV-2 NGS RUOアッセイと組み合わせて使用することで、SARS-CoV-2の全ての核酸配列を同定することができるだけでなく、ウイルスの変異をモニタリングすることで、集団規模の監視を行うための貴重な研究ツールとなります。SARS-CoV-2のNGS分析の他にも、より広範な呼吸器パネルや、包括的なヒトの病原体ウイルスを含むパネルなどのNGSツールも提供しています。

TwistのNGS製品やアプリケーションの詳細については、こちらのNGS関連ツールのページをご覧ください。

 

さらに、SARS-CoV-2 S1またはヒトACE2タンパク質に対して特異性を持つ数十種類の抗体を発売中です。

• 抗SARS-CoV-2スパイク蛋白質抗体 – ウイルスの中和や検出を目的とした治療・診断用途での開発が可能です。
• ACE2抗体 – 治療用のブロッキング抗体または競合抗体として開発可能です。
SARS-CoV-2 スパイクタンパク質抗体と抗ACE2抗体は、ピコモラーからナノモラーレベルの範囲で、多くの抗体が標的に対して非常に高い特異性と結合親和性を示す個々の組換えヒト抗体クローンのセットで構成されています。



最近の研究では、SARS-CoV-2の抗S1抗体と抗ACE2抗体のいくつかが、in vitroでそれぞれの標的に結合することで、S1タンパク質とACE2タンパク質との結合をブロックまたは阻害できることが示されています。SARS-CoV-2関連の抗体製品の詳細については、こちらの感染症関連ツール(SARS-CoV-2関連抗体の製品シート)からご覧ください。

私たちTwistは、SARS-CoV-2に対する科学コミュニティの取り組みに貢献できるよう、できる限りのことを続けてまいります。

2021年2月