B.1.617.1(インドで確認された変異株 Kappa)の合成RNAコントロールの出荷を開始

Twist Bioscience(以下Twist)は、インドで新たに確認されたSARS-CoV-2の新しい変異株(B.1.617.1株)の合成RNAコントロール(凍結品)の販売を開始しました。

今回のインドで確認された変異株のコントロール(コントロール#18)の発売は、2021年3月に発売を開始した南アフリカおよびブラジル/日本株に続くものです。この株はCDCから注目すべき変異株(B.1.617.1、WHOラベル「Kappa」)として報告されたもので、別のインド変異株(B.1.617.2)で懸念されるアミノ酸変異(L452R、P681Rなど)を含みます。

新型コロナウイルスは、高い感染性をもたらす重要なスパイクタンパク質の様々な変異を含めて、世界中に拡散しています。ワクチンを接種した人の数は指数関数的に増え続けており、パンデミック対策が進んでいるという希望を与えてくれていますが、インドで大規模な感染が発生したことで、新たな課題に直面しています。引き続き、エスケープ変異などのモニタリングを怠らないことが極めて重要です。多くの地域でコロナウイルスが再流行している中、コントロール#18はパンデミックに立ち向かうための新たな重要なコントロールとなります。Twistはさらに、SARS-CoV-2 Delta (B.1.617.2) および B.1.617.3 変異株のコントロールも検討中です。これら3つの変異株はいずれもインドで初めて確認されたものです。

Twistが提供するSARS-CoV-2 RNAの最新リストは、Twistが提供する感染症関連ツールから確認いただけます。

2020年3月、Twistは、SARS-CoV-2アッセイに利用可能な次世代シーケンス(NGS)および逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)アッセイの開発のためのポジティブコントロールとして、SARS-CoV-2合成RNAコントロールの発売を開始しました(武漢型およびオーストラリア)。これらのコントロールは、世界中の多くの異なるアッセイで開発における利用が行われており、コピー数を別途明確にすることで、検出限界、日々の検査変動のモニタリングに使用できます(TwistのSARS-CoV-2コントロールは、米国食品医薬品局(FDA)のウェブサイトに参考マテリアルとして掲載されています)。Twistはその後、ウイルスの進化をカバーする形で、様々な変異型のSARS-CoV-2コントロールを追加発売し、また品質管理の見直しを継続的に進めることで、健康と持続可能性を向上させる価値ある製品の提供を続けています。

Twistの合成コントロールは、特定のSARS-CoV-2バリアントに基づいて設計されており、ウイルスの全ゲノムをカバーし、NGSにより配列が確認されています。SARS-CoV-2のさらなるバリアントや異なる納品形態に興味をお持ちのお客様には、カスタマイズ製品としてコントロールを提供することができます。単独で、またはTwistのSARS-CoV-2 NGS RUOアッセイと組み合わせて使用することで、SARS-CoV-2の全ての核酸配列を同定することができ、ウイルスの進化をモニタリングしたり、集団規模の監視を行うための貴重な研究ツールとなります。Twistが提供する感染症関連ツールには、SARS-CoV-2のNGS分析の他にも、より広範な呼吸器パネル、包括的なヒトの病原体ウイルスを含むパネルなどのNGSツールも含まれます。

合成コントロールを購入されるお客様は、Twistの主要なバイオセキュリティスクリーニングプロトコルおよび適用される法律や規制の対象となります。

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詳細は下記の英文記事をご覧ください:
https://investors.twistbioscience.com/news-releases/news-release-details/twist-bioscience-begins-shipping-synthetic-rna-controls-kappa