Regeneron社と提携し、多様なゲノムワイドスクリーニングを可能にするシーケンスによるジェノタイピングパネルの製造を開始

Twist Bioscience(以下Twist)は、Regeneron(Nasdaq: REGN)の完全子会社であるRegeneron Genetics Center LLC(RGC)と提携し、次世代シーケンス(NGS)による集団遺伝学のジェノタイピングアッセイを提供することを発表しました。このアッセイは、人類の遺伝子の違いを取り込む必要性から生まれたもので、病気のメカニズムに関する新たな知見をもとに、新たな創薬ターゲットを特定し、創薬および開発を加速することを目的としています。Twistは、Regeneron社との共同研究により、複数の民族の遺伝的多型情報を用いてNGSアッセイを最適化することで、多様な集団の特性を把握した上で疾患に関する理解を深めることを目指します。Twistは「Twist Diversity SNP Panel」を販売し、世界中の研究者が集団ゲノミクスの研究に利用できるようにしていきます。

ジェノタイピングマイクロアレイを用いたゲノムワイド関連研究は、遺伝的変異が疾患にどのように影響するかを理解するための重要なツールとなっています。しかし、最近の報告では、市販のマイクロアレイを用いた遺伝学的関連研究の大半は、ヨーロッパ系の人々の遺伝マーカーが用いられるため、民族の多様性に乏しいことが明らかになっています。多様な集団でのゲノム解析が進まない状況は、病気の原因や相関関係をより完全に理解する妨げになるばかりでなく、患者の治療における不平等を永続させることになります。

SNPマイクロアレイは遺伝子研究のゴールドスタンダードとなっていますが、カスタマイズされた疾患研究に柔軟に対応できるジェノタイピングソリューションを求める状況が増えています。Twist Diversity SNPパネルは、1000ゲノムプロジェクトに基づいて設計されており(35%のEASおよびSAS集団:1000ゲノムプロジェクトのサンプルの6%は日本人由来)、世界的に代表的な約140万の一塩基多型(SNP)に関する遺伝的変異を含みます。

このパネルの品質はアレイベースのアプローチを超えるものです。マイクロアレイは遺伝子変異の有無に関する情報を提供しますが、Diversity SNPパネルは母集団の広い範囲にわたってダイナミックで多面的な情報を提供します。Twist Diversity SNPアッセイは、カスタマイズされたジェノタイピングをエクソームとの統合NGSパネルとして活用することで、ジェノタイピング用のマイクロアレイを使わずに済むコスト効果の高い新たなプラットフォームを実現します。

詳細は下記の英文記事をご覧ください:
https://investors.twistbioscience.com/news-releases/news-release-details/twist-bioscience-collaborates-regeneron-production-genotyping