B.1.351(南アフリカ変異株)およびP.1(ブラジル変異株)の合成RNAコントロールの出荷を開始
Twist Bioscience(以下Twist)は、南アフリカとブラジルで新たに確認されたSARS-CoV-2の新しい変異株、B.1.351株とP.1株を含む新しい合成RNAコントロール(凍結品)の出荷を開始しました。さらに、既に発売中の英国で確認された変異株、B.1.1.7株のSARS-CoV-2合成RNAコントロールに関し、汎用のRNAコントロール(凍結品)に加えて、室温で出荷可能なアッセイレディコントロール(ペレット乾燥品)の出荷も開始しました。
今回の2種類の英国株のアッセイレディコントロールの発売は、2021年2月に発売を開始した武漢株に続くものです。ワクチンを接種した人の数は指数関数的に増え続けており、パンデミック対策が進んでいるという希望を与えてくれていますが、この傾向を逆行させる可能性のあるエスケープ変異株の監視を怠らないことが極めて重要です。Twistが提供するSARS-CoV-2 RNAの最新リストは、Twistが提供する感染症関連ツールから確認いただけます。
2020年3月、Twistは、SARS-CoV-2アッセイに利用可能な次世代シーケンス(NGS)および逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)アッセイの開発のためのポジティブコントロールとして、SARS-CoV-2合成RNAコントロールの発売を開始しました(武漢型およびオーストラリア)。これらのコントロールは、世界中の多くの異なるアッセイで開発における利用が行われており、コピー数を別途明確にすることで、検出限界、日々の検査変動のモニタリングに使用できます(TwistのSARS-CoV-2コントロールは、米国食品医薬品局(FDA)のウェブサイトに参考マテリアルとして掲載されています)。Twistはその後、ウイルスの進化をカバーする形で、様々な変異型のSARS-CoV-2コントロールを追加発売し、また品質管理の見直しを継続的に進めることで、健康と持続可能性を向上させる価値ある製品の提供を続けています。
Twistの合成コントロールは、特定のSARS-CoV-2バリアントに基づいて設計されており、ウイルスの全ゲノムをカバーし、NGSにより配列が確認されています。SARS-CoV-2のさらなるバリアントや異なる納品形態に興味をお持ちのお客様には、カスタマイズ製品としてコントロールを提供することができます。単独で、または当社のSARS-CoV-2 NGS RUOアッセイと組み合わせて使用することで、SARS-CoV-2の全ての核酸配列を同定することができ、ウイルスの進化をモニタリングしたり、集団規模の監視を行うための貴重な研究ツールとなります。Twistが提供する感染症関連ツールには、SARS-CoV-2のNGS分析の他にも、より広範な呼吸器パネル、包括的なヒトの病原体ウイルスを含むパネルなどのNGSツールも含まれます。
詳細は下記の英文記事をご覧ください:
https://investors.twistbioscience.com/news-releases/news-release-details/twist-bioscience-begins-shipping-synthetic-rna-controls-uk