オミクロン変異株の合成RNAコントロールの提供を迅速に。正確なアッセイの開発に必要なOmicron (B.1.1.529/BA.1) SARS-CoV-2変異体の合成RNAコントロールの出荷を開始

世界最速でオミクロン株をPCRやNGSで検出するための全長配列をカバーした合成RNA陽性コントロールを発売Twist Biosciene(以下、Twist) は、GISAIDデータベースを基にSARS-CoV-2ウイルスの全長配列をカバーしたOmicron(オミクロン)変異株の合成RNAコントロール(Control 48)の販売を開始します。本製品は約100万コピー/uLの濃度(100uL)で提供され、ドライアイス冷凍品で出荷されます(ー80℃保存)。本コントロールは、qPCR、dPCR、アンプリコンシーケンス、ハイブリキャプチャによるNGSアッセイなど幅広いアプリケーションに適しています。

オミクロン株を用いたPCR検出、NGSの検査やアッセイ開発に利用することができる全長配列をカバーした合成RNA陽性コントロールを発売オミクロン変異株(B.1.1.529/BA.1)は、2021年11月9日に南アフリカで初めて確認され、2021年11月24日にWHOに報告されました。最初の発見以来、オミクロン変異株が急速に世界中に広がっています。オミクロン変異株は現在2つの系統に分岐しており(BA.1とBA.2)、コントロール48はBA.1系統と相同性があります。

オミクロン株に特徴的なあらゆるアミノ酸変異を検出することができる全長配列をカバーした合成RNA陽性コントロールを発売現在、オミクロン変異株のPCRスクリーニング検査は、主な変異である「N501」「E484」や、デルタ株に特徴的な「L452」の検出の有無に依存しています。オミクロン変異株は野生株に比べて何十もの変異が認められており、同一系統間で変異の数が異なるほか、様々なアミノ酸の相違が見られます。2021年12月15日時点で登録されているオミクロン変異株は3000件を超え、オミクロン変異株のさらなる変異が急速に広まっていますが、それらの中には現在のPCRスクリーニングで検出が期待されているアミノ酸置換とは異なる変異を持つものもあります(例:E484Q)。今なお様々なPCRスクリーニングの開発が続いていますが、オミクロン株を規定する変異(variant defining mutations)は今後さらなる変更の変異の余地があります。Twistが提供する様々な変異株の完全長の合成RNAコントロールを併用することで、PCRスクリーニング検査の見直しに迅速に対処できることが期待されます。

オミクロン株のスパイクタンパク質に特異的なN501、G339、S371、S373、S375などの全てのアミノ酸置換を検出することができる全長配列をカバーした合成RNA陽性コントロールを発売一方で、新たな変異の出現をモニタリングするために次世代シーケンスを活用した全ゲノム塩基配列のサベイランスが鍵となります。TwistはキャプチャベースのSARS-CoV-2 NGSパネルを販売しており、アンプリコンベースの全ゲノム配列の解析におけるシーケンスの脱落を防ぎます。Twistが提供する全長の合成RNAコントロールは、NGSアッセイのモニタリングを確立するための手段ともなります。新型SARS-CoV-2の出現を追跡するのに役立つNGSアッセイパネル一式を含むNGS関連ツール:感染症の詳細についてはこちらをご覧ください。

世界最速でオミクロン株をPCRやNGSで検出するための全長配列をカバーした合成RNA陽性コントロールを発売オミクロン変異株に対応した新製品を含む主な変異株コントロールのアミノ酸変位情報や国内ご発注方法をダウンロードを12月15日より開始しました。オミクロン変異株は、私たちがこれまでのウイルスの中で最も多様な変種です。Twistは、BA.2系統のオミクロン変異株の合成RNAコントロールの開発も進めており(2021年1月末、販売開始)、今後も新たなワクチンの開発や変異株の検査の適応に十分なシーケンス情報を提供するために必要な感染症ツールの提供を続けてまいります。

このニュースの詳細は下記の英文記事をご覧ください:
https://investors.twistbioscience.com/news-releases/news-release-details/twist-bioscience-now-shipping-synthetic-rna-positive-controls-0