様々なアプリケーションでDNAメチル化の検出を可能にする「ヒトメチロームパネル」を発売: CpGアイランドの 84.2%をカバー、がん転移や発生・分化の研究における新たなメチル化マーカーの同定をサポートするとともに、リキッドバイオプシーへの応用を促進

Twist Bioscience(以下、Twist)は、がん転移、ヒトの発生・分化、機能的遺伝学の分野における研究や応用を促進する製品「ツイストヒトメチロームパネル(Twist Human Methylome Panel)」を発表しました。このパネルは、生物学的に関連性のあるメチル化マーカーを幅広く探索するために、ヒトゲノム全体の多数のCpG部位(メチル化シトシンおよびグアニン核酸塩基)をターゲットにしています。

DNAメチロームは、ゲノム中のメチル基が結合したヌクレオチドの包括的な集合です。DNAメチル化は、がんを含む多くの生物学的プロセスにおいて重要な役割を担っています。メチル基は1つのヌクレオチド上に存在し、DNA配列を変えることなく遺伝子の挙動を変化させることができます。特定の遺伝子配列内でメチル化が起こるパターンや、メチル基が結合した(メチル化された)ゲノムの割合を分析することで、病気の病態をユニークに理解することができます。CpG部位が高頻度に繰り返されて形成されるCpGアイランドでは、遺伝子を「オン」または「オフ」にし、神経変性、癌および複数の希少疾患と関連することが知られています。CpGアイランドを対象とすることで、複数の疾患の検査や発症段階を知ることにつながります。

Twist Human Methylome Panelは、ゲノム上で最近同定されたプロモーター領域など、機能関連性の高いCpGメチル化領域をより多くキャプチャし、検出するようにもターゲットが選定されています。84.2%のCpGアイランドとその他のCpGサイトが含まれており、ハイブリダイゼーションベースのキャプチャによりメチロームを探索します。

Twist Human Methylome Panelは、一般的なマイクロアレイと比較して4倍量のCpG部位をカバーしており、さらにカスタマイズも可能です。Twist NGSメチル化検出システムを使用することで、より広いダイナミックレンジでメチル化率が得られ、異なるメチル化領域をより正確に特定することができます。これまではメチル化マーカーを同定する場合、研究者は低コストのマイクロアレイシステム、より高価なメチロームの大部分をカバーするキャプチャパネルや全ゲノムメチル化シーケンスなどから選択しなければなりませんでした。Twistはヒトメチロームを幅広くカバーするソリューションを提供することで、エピジェネティクスバイオマーカー探索の新たなフロンティアを導きます。

詳細は下記の英文記事をご覧ください:
https://investors.twistbioscience.com/news-releases/news-release-details/twist-bioscience-launches-human-methylome-panel-enable-detection